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哀愁のヘッドロココ

Orochi10

図書館に行く用事があったので道にお金が落ちていないかウロウロと足元をチェックしつつ道を歩いていると、、、、

『どっかんコ!!!!!』

という衝撃で僕は恰幅の良いおじ様と勢いよくぶつかってしまった。勢いあまってそのおじ様に『ばったんコ!!』とシリモチをつかせてしまったのである。おいどんが足元ばっかり見ていたせいだ。このような凡ミスを欧米ではケアレスミスという。

「ス!ス!ス!すみません!!!」と僕は即座におじ様にお詫び申し上げた。おじさんは笑顔で「ええんだよ」と一言仰って、おしりをポンポンしてその場を立ち去った。

「なんたるスケールのおおきいおじさんなんだろう」と関心しつつ、おじ様のうしろ姿が夕日に吸い込まれる様を確認し「ふぅー」とひと呼吸ついて、「いざ図書館に!!」と決心したその矢先、ふと足元を見るとあのおじ様のものと思われる財布が落ちているではありませんか!!

僕は財布を拾ってスグおじさんを追いかけました。いわゆる『ダッシュ』というやつです。追いかけつつも「ちらリンコ!」とおじさんの二つ折りの財布を眺めると、なんともとんでもない枚数のお札がたくさん入っていることを確認できました。

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道に落ちているお金を毎日チェックしている僕はおじ様に財布を必ず届けたいが実際はこのお金は欲しいのだぜ、ちょいと抜いてもバレないのではなかろうか?という下衆な感情がヒョイヒョイと芽生えた。過去の自身の経験を申し上げますと人間は欲望に正直なほうが結局エエということを小学校の時の全校朝会で校長先生がいっていたのを思い出した。ぼくは全校朝会が大嫌いだったがこの話だけはなぜか覚えていて要約すると校長先生は戦争の時に死んでいった同級生のことを考えると自分は彼らの分も生きていていくぞ。正直に生きて後悔のない人生を送るぞ、生きていて本当によかったといった内容の話をしていたのだ。戦争の話を全校朝会でするということはやはり季節は夏だ。夏休み直前だったということもあり蝉の大合唱が響く太陽ギラギラのグラウンドで朝会というのは熱中症で倒れてしまう生徒も多くその日も何名か倒れてしまった生徒がいた。倒れてしまった生徒の中にはぼくの友達もいて彼の名前はA君といった。A君の家にはたくさんコミックボンボンがあってぼくはA君の家でおやつを食べながらコミックボンボンを読むという行為が大好きだった。A君は中学校の時に疎遠になってしまったが成人した今ならぼくはA君に謝ることができるだろう「ごめんよA君。あの時無くなってしまった君のヘッドロココは僕が盗んだんだ!!!」読者の皆様はヘッドロココをご存知だろうか?あの有名な「ビックリマンシール」の「ヘッド」という部類の一種で当時のキッズたちでヘッドロココを所有しているというのは現代における「オレ様は独身だよ!ウヘヘ。でも金はあるから中目黒の3LDKのマンション買っちゃったし車はアルファロメオにのっているんだぜ」と同等のステータスなのである。僕はそのA君のヘッドロココを盗んだ。でもA君のヘッドロココが無くなってしまい大問題になってしまったので、「僕だってヘッドロココ持っているんだぜ」と公言すると絶対にみんなに疑われるのでヘッドロココは結局自分の部屋のベットと壁の隙間にすてた。5年後くらいの大掃除でヘッドロココはホコリまみれで出てきたがいやな思い出なのですてた。結局は人様のものを敬うがうえ、盗んだところで結局は後悔の念にかられるのだからたとえ欲望むき出しでお金が欲しいとしても、ここでおじ様の財布からお金をヒョロッと抜くと後々後悔するでぇ自分!窃盗はあかんねんで!でもネコババはまた思想・概念・臭いがまた窃盗とは違う。線引きが難しいですよ神様。ああゲロゲロゲロゲロ

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、、、、、、、と脳がゲロゲロゲロゲロ運動しているうちにハァハァしつつ無事におじさんに財布を渡せました。

「ありがとう」とおじさんは僕にいってくれました。

「ありがとう」ってエエ

ありがとう雲!ありがとう空気!ありがとう大地!ありがとう草木!ありがとうウンチ!

ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲェェェェェー!!

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